巨人のブルペン陣が苦境に立たされている。19日の広島戦(東京ドーム)で3番手として登板した田中豊樹投手(27)が緊急降板した。
右腕の田中豊は1―5で4点を勝ち越された6回一死一、二塁の場面で、右打者の長野を打席に迎えたところでマウンドに上がった。しかし、6球を投じて四球を与えると、ベンチから桑田投手チーフコーチ補佐とトレーナーがマウンドに駆けつけ、田中豊は交代を告げられた。
前日18日の同戦では、好リリーフを続けてきたベテランの野上が右肩の異常を訴え、この日出場選手登録を抹消されたばかりだ。その後、田中豊からバトンを受けた井納がクロンの満塁本塁打などで5点を失い、この回だけで大量9失点。打線が6回に1点を返したが、2―10と劣勢を強いられている。