惜敗の西武・辻監督「糧にして」 好機で3三振の若林に“親心”

西武・辻監督

西武は19日のソフトバンク戦(メットライフ)に5―6と敗れこのカード連敗。4月22日以降、勝率5割から借金2のレンジ内に留まっていたが、ついに負け越しが3となり、交流戦を借金生活で迎えることが確定した。

一時は3点差を追いつきながらの惜敗に辻発彦監督(62)は「やっぱりお互いにエラーが失点に結びついている。そういうところがこういう試合になっている。せっかく追いついたから勝ちたかった」と4時間10分の試合を総括した。

その上でドラフト4位ルーキーの若林がプロ4度目の猛打賞をマークしながら、いずれも得点圏に走者を置いた4、7、9回ですべて三振に倒れ、最終回の守備でも長谷川の浅い左飛の本塁送球が三塁側に逸れ決勝点につながった。若林は試合終了後、しばらくベンチから立ち上がれず、ぼう然自失状態で敗戦の責任を一人背負い込んでいた。

この光景に辻監督は「やっぱり今日は岡田が(四球で)出て最後は若林にチャンスが来る予感がしてたよ。ことごとく若林にチャンスが来てたからね。3本打ったけど、本人は3本打ったことよりも見逃し三振したこと、その前のチャンスで打てなかったこと。しっかり自分の中で悔しい思いをしていると思うから。それを糧にしてもっとしつこくできるバッターにならなきゃいけないかなと思います」と親心を見せていた。

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