キミ、そんな名前だったっけ? 「どらやきの皮」から「しあわせパンケーキ」に...メーカーが語るチェンジの理由

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いつも買っていた商品が、いつの間にか違う名前になっていた――。

2021年5月17日、とあるツイッターユーザーが呟いたそんな体験が、注目を集めている。

その商品とは、青森県八戸市の菓子メーカー「しみず食品」が製造・販売しているもの。

投稿者がいつも買っていたのは、こんな名前のお菓子だった。

「どらやきの皮」(画像は投稿者提供)

「どらやきの皮」

丸くて茶色い、見慣れた姿だ。ただ、ステッカーには「あんこは入っておりません」と書かれており、その名の通り、「どらやきの皮」部分だけが入っているらしい。どんなお菓子なのかわかりやすい、シンプルな商品名だ......。

しかし、投稿者がある日スーパーに行くと、「どらやきの皮」は消えていた。かわりに売り場に並んでたのが、こちら。

「しあわせパンケーキ」......?(画像は投稿者提供)

パッケージに入った、丸くて茶色いお菓子。

しかし名前は、

「しあわせパンケーキ」

となっている。中身はほとんど一緒のように見える。商品名だけが変わっているようだ。

和菓子から、洋菓子へ。

この斬新な改名に、ツイッター上では、

「『いいえ、私は最初からしあわせなパンケーキですねぇ』って答えそう」
「どらやきの皮なら探しやすくていい気がしたのにな〜」
「彼は名前を変えてでも、誰かを幸せにしたかったんですよ...」

といった声が寄せられている。

「どらやきの皮」の前は「青森パンケーキ」だった

Jタウンネット記者は18日、ツイートの投稿者本人に話を聞いた。

好物である「どらやきの皮」が残り少なくなってきたので買い足しに行ったという投稿者。

しかし「どらやきの皮」は見当たらず、代わりにあったのは「しあわせパンケーキ」。面食らってしまい、その時は買わずに帰ったそう。

投稿者は、「どらやきの皮」の魅力をこう語った。

「どらやきの皮、そのまま食べるのはもちろんのこと、求肥やお餅・果物・アイス・生クリームを挟んだり、チーズ・ソーセージなどおかず系を挟んでもあまじょっぱくておいしいので、このツイートがきっかけで知名度が上がってくれたのなら嬉しいです」(投稿者)

また、Jタウンネット記者は19日、しみず食品にも話を聞いた。

同社は、どら焼きやバウムクーヘンなど、和菓子・洋菓子の両方を製造・販売している。取材に応じた営業担当者は「どらやきの皮」「しあわせパンケーキ」のそもそもの成り立ちとして、

「もともと数年前にあったパンケーキブームの流れの中で、自社でも何かそれっぽい商品が作れないかとなって作ったのがこちらの商品です。最初は『青森パンケーキ』という名前で、自社と取り引きのある菓子問屋さんから販売していました。
パンケーキといっても、中身は完全にどら焼きの皮なんですけどね」

と説明。その後ブームが去ったころに、「もう『パンケーキ』は古いから、いさぎよくどら焼きの皮として売ろう」ということで、「どらやきの皮」と名前を変えて売り始めたという。こちらは製造から販売に至るまで、しみず食品で行っている。

まぁ、「和風のパンケーキ」と言えなくも......ない?(画像はイメージ)

では、それからどういった経緯で「しあわせパンケーキ」に名前が変わったのだろうか。営業担当者は、きっかけは2020年の秋ごろのことだったと話す。

「先に述べたのとはまた別の菓子問屋さんから、『どらやきの皮』の廉価版を自社のPB(プライベートブランド)商品として販売したい、という申し出がありました。
そこで、中身は同じまま、『どらやきの皮』では12個入りだったところを9個入りに減らして価格を安くしたものを、『しあわせパンケーキ』という名前で売り始めました。ただ、現在でも12個入りの『どらやきの皮』の方の販売は続けております」(担当者)

同商品の名前の変更に対するツイッターでの反響について、担当者は、

「これを機に『こんなお菓子があったんだ』と知ってもらえたのは、大変うれしく思います。
私たちとしては、このお菓子はある意味で『未完成品』であると考えています。なので、購入したお客様それぞれでアレンジすることで『完成』させていただくのも良いのかなと思っています」

とコメントしている。