【夏場所】朝乃山 文春砲“キャバクラ通い”否定の「虚偽報告」で土俵人生の危機

引き上げる朝乃山。その後、休場が決まった

大相撲の大関朝乃山(27=高砂)が、“文春砲”に態度を急変させて波紋を広げている。

「文春オンライン」によると、朝乃山は夏場所(東京・両国国技館)前の外出禁止期間中にキャバクラ店に通うなど、日本相撲協会が定める新型コロナウイルス対策のガイドラインに複数回違反していたという。

これを受けて芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は、尾車コンプライアンス部長(64=元大関琴風)が事情聴取したとし「『今こういう記事が出ているけどどうなの?』と聞いたら『事実無根です』と。本人は否定しているということ」と説明。その時点ではコンプライアンス委員会による調査や、休場の措置は考えていないと説明していた。

ところが…19日に再び協会側の聴取を受けた朝乃山は一転して内容の一部を認め、夏場所12日目(20日)から休場する意向を固めたという。一度は「事実無根」と否定していただけに、協会に「虚偽報告」したということになる。

となれば今後、厳罰が下ることは必至だ。元関脇の幕下阿炎(27=錣山)は昨年7月場所中に接待を伴う「夜の店」で遊んでいたことが発覚し、通った回数を過少申告したことで協会から「出場停止3場所」「5か月50%の減給」の懲戒処分を受けた。朝乃山も出場停止が続けば大関どころか、阿炎のように関取の座まで失う可能性がある。

まして朝乃山は「横綱候補」としてファンの期待も大きかった。ネット上では“文春砲”を否定した時点で「事実だったら恥の上塗り」「大関陥落は免れない」「大関という地位を考えると阿炎より責任は重い」などと、落胆の声がほとんど。これに虚偽報告が加わると、ファンやタニマチ離れにもつながりかねない。そもそも“文春砲”がこの1発で終わるとも考えにくい。第2、第3の“砲弾”があれば、朝乃山の土俵人生にも関わる重大事態にも発展しそうだ。

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