水球日本代表発表 時津町出身のコップ選手 五輪へ

コップ晴紀イラリオ

 日本水泳連盟は19日、水球の東京五輪代表男女各12人を発表し、西彼時津町出身のコップ晴紀イラリオ(22)=kingfisher74=が男子代表入りした。長崎県勢の水球五輪代表は1984年ロサンゼルス五輪に出場した宝亀大輔(佐世保市出身)以来、37年ぶり2人目。
 コップは時津町立時津東小、時津中時代に長崎水球クラブでプレー。秀明英光高(埼玉)、日体大へ進み、2018年アジア大会、19年世界選手権などで日本代表として活躍した。
 コップの原点は「長崎水球クラブ」。時津東小低学年から競技を始めた。1999年から普及に尽力している北山智之代表(長崎西高教)は「一生懸命頑張る真面目な子だった。ポセイドンジャパンの一員として頑張ってほしい」とエールを送った。
 祖父がアルゼンチン人のコップは小学6年時の2011年、同クラブの主将として県勢初の全国切符獲得に貢献。時津中3年時の14年全国JOCジュニアオリンピックカップ春季大会で県勢初の準優勝を果たし、優秀選手に選ばれた。
 同クラブの後輩で、長崎工高水球部の永江拓夢主将は「身近なところから、すごい選手が出たのを知り、誇らしく思う。長崎からでも世界に行ける、と励みになる」と目を輝かせていた。

 


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