【ラグビー日本代表】6月英国マレーフィールドのライオンズ戦は1万6500人の有観客試合に

ライオンズと日本代表の一戦は現地でも大いに盛り上がっている(ロイター)

約1年7か月ぶりに活動を再開するラグビー日本代表が、いきなり強烈な「アウェーの洗礼」を受けそうだ。

日本代表は6月26日に英エディンバラで全英&アイルランド代表ライオンズ、7月3日にはアイルランド・ダブリンでアイルランド代表とテストマッチを行う。ライオンズ戦は、スコットランドのラグビーの聖地マレーフィールド・スタジアムで開催されるが、19日(日本時間20日)には現地メディアが「ソーシャルディスタンスを保ちながら、1万6500人の観客が訪れる」と報じた。チケットはほぼ完売状態となっており「歴史的な一戦」とする政府側の要望を受け、今月末には若干の追加席が販売されるという。

同会場は収容人数約6万7800人を誇るが、新型コロナウイルス感染拡大のため、ラグビーの国際試合は昨年3月のスコットランド対フランス戦を最後に行われておらず、日本代表戦が約1年3か月ぶりとなる。

日本代表は26日から6月8日まで大分・別府市で合宿に入り、6月12日に静岡・エコパスタジアムでサンウルブズと強化試合を行った後、遠征に出発する。2019年のW杯ではホスト国として悲願の決勝トーナメントを果たしており、大舞台には慣れている日本代表に1万6500人は少なすぎるかもしれないが、ライオンズはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表選手が4年に1回のみ編成するドリームチームだ。国内でのテストマッチが困難な状況下とはいえ、いきなりアウェーで超強豪と対戦することになる。

今回の日本代表戦はライオンズの南アフリカ遠征(7月~8月)前に組まれたため、国際試合に飢えた熱狂的な地元ファンの大歓声が爆発することは間違いなく、日本代表にとってはもうひとつの厄介な〝難敵〟となりそうだ。

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