【夏場所】前日反則負けの照ノ富士が単独トップ堅守「必死にやっているだけ」

阿武咲(左)を寄り切り単独トップを守った照ノ富士

大相撲夏場所12日目(20日、東京・両国国技館)、大関に復帰した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が幕内阿武咲(24=阿武松)を寄り切って11勝目(1敗)。優勝争いで単独トップを守り、2連覇に大きく前進した。

前日11日目(19日)は勝利の目前で相手のマゲをつかみ、まさかの反則負け。不運な要素があった初黒星を引きずらず「昨日のことは昨日で、今日は今日。必死に一日一日やっているだけ。昨日(反則)はそういう相撲を取った自分が悪い。気持ちを切り替えて頑張ろうと思っています」と表情を引き締めた。

審判長を務めた錦戸親方(58=元関脇水戸泉)は「(前日の影響は)全然、ありませんでしたね。安心して見ていられた」と高評価。1差で追いかける大関貴景勝(24=常盤山)とのV争いについては「見ていても2人が抜けている。どちらも優勝経験者でお互い決定戦(昨年11月場所)もやっている。気力が強いほうがいくと思う」と話していた。

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