驚きの日本体験を披露 外国人12人スピーチ大会 横浜・港南ラウンジ祭り

 地域で暮らす外国人を支援している横浜市港南国際交流ラウンジ(同市港南区)で28日、利用者の外国人と地域住民の交流を図る「港南ラウンジ祭り」が開かれた。外国人による日本語スピーチ大会、民族音楽の舞台、市民団体の活動紹介など多彩なイベントに約700人が参加し、国際交流を楽しんだ。

 スピーチ大会では、同ラウンジでボランティアから日本語を学ぶなどしている8カ国12人が勉強の成果と日本での驚き、感動を披露した。

 横浜で出産を経験したという中国人の主婦丁(テイ)茜(サイ)さんは「日本ではお金がなくても高度な医療が受けられる。日本の医療保険制度はセーフティーネットとして大きな役割を果たしている」。ドイツから留学中の市立南高校2年、フランジスカ・アンセルメントさんは「日本人は親切で人の気持ちを優先するが、本音と建前があるのも分かった。日本人の女の子はプライドが高いけれど、ドイツ人はデレデレです」などと、高校生の生態を描写して会場を沸かせた。

 米企業に勤めるガーナ人のポール・メンサさんは「ガーナと日本の絆は野口英世から始まった。現在の大統領も親日家なので、さらに絆は強まる」と両国関係の発展を訴えていた。

 ほかにも各国文化の紹介コーナー、食品・民芸品の展示販売、のど自慢大会、民族音楽の披露などが行われ、参加者は異文化理解を深めていた。

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