【東京五輪】世界選手協会がIOCのコロナ対策を疑問視「世界クラスのCOVID―19防護を緊急に保証する必要がある」

開催の是非をめぐり揺れる東京五輪

開催の是非をめぐり揺れる東京五輪に向け、世界選手協会(WPA)が「今年の大会を安全に開催するためには、国際オリンピック委員会(IOC)が世界クラスのCOVID―19(新型コロナウイルス)防護を緊急に保証する必要がある」と提言した。

世界中のアスリートを代表するWPAは「IOCプロトコルは、プロのチームスポーツで見られるのと同じ厳密さとリソースを欠いている」と批判的に言及。

WPAの事務局長であるブレンダン・シュワブ氏は「今年のオリンピックに備えるための時間、知識、経験の恩恵を受けており、予定されている開幕に非常に近いにもかかわらず、IOCの措置は必要な基準を大幅に下回っている」と事態を憂慮した。

さらに新しくてより有害なコロナウイルス変異体と、一貫性のない世界的なワクチンの展開に対しては「重大な懸念」と表現。差し迫る東京五輪に向けて世界レベルの新型コロナウイルス対策を訴えた。

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