常陸太田 コロナ収束願い鶴子舞 若宮八幡宮で例大祭

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2年ぶりの春季例大祭で鶴子舞を奉納する巫女ら=常陸太田市宮本町

茨城県常陸太田市宮本町の若宮八幡宮(和田忠彦宮司)の春季例大祭が15日、2年ぶりに同八幡宮の境内で執り行われた。新緑の境内に特設した舞台で、巫女(みこ)たちが、コロナ禍の払拭(ふっしょく)や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。今年は昨年に続いて地域のお囃子(はやし)や居合の演武披露、露店市などは中止とし、鶴子舞の奉納を午前の1回だけ行った。神事に続き、小学6年生から高校3年生の計6人の巫女たちが、鈴をひたすら振り続けて舞う「八乙女の舞」と、扇子と鈴を使用し、災いを鎮める平和の舞「浦安の舞」を奉納した。

最後の舞となった助川美鈴さん(17)は「小学3年から舞ってきた。コロナ禍でも2年ぶりの奉納をたくさんの人に見てもらえてよい思い出になった」と満足そう。和田宮司は「子どもたちには心静かに穏やかな世の中になるよう心を込めて舞ってもらった。来年は縁日なども開けるようになれば」と話した。

同神社は約600年前に、佐竹義仁が鎌倉の鶴岡八幡宮から常陸太田市の青龍城(舞鶴城)中に祀(まつ)り、大(おお)鷦鷯(ささぎの)命(みこと)を祭神として佐竹氏代々の祈願所とした。奉納舞は同神社で「鶴子」なる女性が祭祀(さいし)をつかさどったという伝えから、「鶴子舞」と呼ばれ、神前で舞われる。