ホンダ田辺TD「トップ8に3台入り、悪くない初日。角田の挽回にも期待」F1第5戦木曜

 2021年F1モナコGPの木曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=3番手/2=4番手、セルジオ・ペレスはフリー走行1=1番手/2=8番手だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=4番手/2=7番手、角田裕毅はフリー走行1=9番手/2=20番手という結果だった。

 レッドブルのふたりは、FP2でのパフォーマンスに満足しておらず、予選に向けて改善を図りたいとしている。ガスリーはマシンに好感触を持ち、いい初日だったとコメント。角田はFP2でガードレールにリヤをヒット、それによりサスペンションがダメージを負い、走行を切り上げることとなった。

2021年F1第5戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
フリー走行1=3番手(1分12秒648:ミディアムタイヤ/39周)
フリー走行2=4番手(1分12秒081:ソフトタイヤ/27周)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
フリー走行1=1番手(1分12秒487:ソフトタイヤ/36周)
フリー走行2=8番手(1分12秒708:ソフトタイヤ/24周)

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
フリー走行1=4番手(1分12秒929:ソフトタイヤ/37周)
フリー走行2=7番手(1分12秒498:ソフトタイヤ/28周)

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
フリー走行1=9番手(1分13秒746:ソフトタイヤ/39周)
フリー走行2=20番手(1分14秒829:ミディアムタイヤ/11周)

2021年F1第1戦バーレーンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のモナコGP初日は、PU(パワーユニット)としてはトラブルなく順調な一日となりました。2年ぶりのモナコGP、かつ今年の新しいPUでの走行初日となりましたので、今日は基本的な機能確認に合わせて、色々とPUの設定データの変更なども行い、各種データを集めました。まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと思っています。ただ、ここまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。

 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、P2途中でガードレールへ接触し、若干マシンにダメージを受けました。その修復のために、残念ながらセッションを途中で切り上げることとなり、初走行となるモナコで、貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。明日の金曜はモナコGP特有のスケジュールのために走行がありません。じっくりと今日の走りのデータを見直し、土曜日から挽回してほしいと思います。

 我々としても、モナコならではのこの時間を有効に使い、ここでは非常に重要となる土曜の予選と、その後のレースに向けて準備を進めていきます。

2021年F1第5戦モナコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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