花角知事 上越市で「車座トーク」

「歴史あるまち」テーマに市民と意見交換

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 花角英世知事が県内各地域に出向き、住民らと直接意見を交わす「知事と一緒に車座トーク」が19日、初めて上越市で開かれた。「『歴史あるまち』上越の活性化~歴史的資源をいかした交流と誘客の促進~」をテーマに、市民らと活発に意見交換した。

市民らと活発に意見交換する花角知事(高田城址公園オーレンプラザ)

 花角知事の就任後、地域活性化に向けて実施しているもので、今回で10回目。花角知事は、今春リニューアルオープンした旧今井染物屋(同市大町5)と旧師団長官舎(同市大町2)を視察した後、高田城址公園オーレンプラザ(同市本城町)で車座トークに臨んだ。

バテンレースの工房を視察する花角知事(旧今井染物屋)

 車座トークには、市街地の住民団体メンバーや経営者、中山間地域のNPOスタッフなど今回のトークテーマに関する活動に精力的な市民5人が参加。それぞれが順次、取り組みなどを紹介した上で本題に入った。

 参加した市民5人の過半数は、県外からの移住者。花角知事が移住の理由や上越市の魅力などについて質問すると、「自然が豊かな所で暮らし、仕事がしてみたかった」「高田の雁木通りの町並みに引かれた」「外から来る人は(上越の)『無添加感』、いじっていない、飾っていない感じが好き」などの声が上がった。

 個々の活動の中での課題について話が及ぶと、「雁木町家の空き家問題を重く考え、取り組んでいる。空き家を使ったお店を増やしたり、高田の外から入ってくる人を受け入れる体制づくりを進められれば。危機感を共有し、空き家問題をみんなで考えていける地域に」「コロナが広がっている中で見えてきた、地域の良さがある。(中山間地域は)過疎・高齢化が大きな課題だが、ちょうどよい距離感だったり、外にいれば密にならないと考えると、暮らしがそこまで制限されない良さがある」などの意見が出た。

 各人各様のトークが展開され、出席した村山秀幸市長は「人と人、人と地域のつながりをもう一度、市民一人一人が意識し、支え合いについて考えるときがきていると思う」とまちづくりについて話した。

 花角知事は車座トーク終了後の取材で、「さまざまな気付きを頂いた。県として支援できることを、これから考えていきたい」と話した。視察した2施設については「どちらも人を引き付ける、魅力のある建物で、上手に活用されている」と評した。

村山市長(右から2人目)らと懇談する花角知事(旧師団長官舎)