吉田麻也、3度目の五輪へ サッカーU-24代表OA枠 長崎市出身

吉田麻也

 日本サッカー協会は20日、6月の国際親善試合に臨む東京五輪世代のU-24(24歳以下)日本代表を発表し、大会で3人まで認められる25歳以上のオーバーエージ(OA)選手として32歳の吉田麻也(サンプドリア、長崎市出身)が選ばれた。吉田は2008年北京、12年ロンドン大会に続く3度目の五輪出場が事実上、決まった。
 吉田は長崎市立仁田小(現仁田佐古小)でサッカーを始めた。中学からJ1名古屋の下部組織でプレーし、07年にトップチームへ昇格。10年に欧州へ活躍の舞台を移した後、17年にイングランド・プレミアリーグで日本人として初の通算100試合出場を達成した。フル代表には10年に初選出。18年から主将を務めている。ポジションはDF。
 OA選手には吉田のほか、酒井宏樹(マルセイユ)と遠藤航(シュツットガルト)が名を連ねた。オンラインで記者会見した森保一監督は3選手について「プレーでチームに貢献でき、経験の浅い選手にも影響力がある」と期待を込めた。

◎「子どもたちの憧れ」 地元から喜びの声
 
 U-24日本代表にOA選手としてメンバー入りした長崎市出身の吉田。3度目の五輪出場が事実上決まり、地元からは喜びや激励の声が上がった。
 吉田を仁田小(現仁田佐古小)時代に指導した仁田佐古スポーツ少年団の佐原秀信監督は「雲の上の人。20年くらい前に一緒にやってたなんて信じられない。子どもたちにとっても、憧れの存在で夢が持てる。けがをしないように頑張ってほしい」と声を弾ませた。
 長崎市にある吉田麻也後援会の松島伸一事務局長は「3回も五輪に出るなんて素直にすごい。本当なら集まって応援して盛り上げたいけど、コロナの様子を見ながら考えたい。メダルを取ってほしい」と期待を寄せていた。

 


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