2016年以来のニュル24時間制覇を目指すメルセデスAMG、2チーム計4台をワークス支援

 チームHRTとゲットスピード・パフォーマンスは、メルセデスAMGが2016年以来となるニュルブルクリンク24時間レースの総合優勝を目指すプログラムの一環として、6月3~6日に行われる24時間レースにワークス支援を受けるメルセデスAMG GT3を各2台ずつ投入する。

 5月20日、ドイツメーカーによってアナウンスされた今季のニュルブルクリンク24時間レース参戦体制によって、合計8台のメルセデスAMG GT3と3台のメルセデスAMG GT4が“聖地”ノルドシュライフェで争われる耐久レースに挑むことが確認された。

 この内、メーカーの支援を受けるのは4台で、メルセデスAMGワークスドライバーのマーロ・エンゲルとルカ・ストルツは、アダム・クリストドーロウ、マニュエル・メッツガーとともにメルセデスAMG・チームHRT(ハウプト・レーシング・チーム)の4号車に乗り込む。
 
 エンゲルは姉妹車の6号車のドライバーラインアップにも名を連ねており、パトリック・アッセンハイマー、ニコ・バスティアン、チームオーナーであるフバート・ハウプトともマシンを共有する。なお、この6号車は後日公開される特別なカラーリングが施される予定だ。

 メルセデスAMG・チーム・ゲットスピードの2台にもワークスドライバーが乗り込む。7号車はマキシミリアン・ゴッツ、ダニエル・ジュンカデラ、ラファエル・マルチェッロ、ファビアン・シラーという布陣。姉妹車の8号車にはジュール・グーノン、ディルク・ミューラー、マシュー・バキシビエールが名を連ね、ダブルエントリーとなるシラーがここに加わる。

 チーム3台目の9号車は、マルクス・パルタッラや元ベントレー・ボーイズ(ベントレーワークスドライバー)のマキシム・スーレらによってドライブされるが、このクルマはプライベーター主導のエントリーとなっている。

 グリッドに並ぶその他のメルセデスGT3を走らせるのは、CPレーシングと10Qレーシング、そしてシェフラー・パラバンの非公認ステア・バイ・ワイヤ技術を搭載するためSP-Xクラスにエントリーしているスペース・ドライブ・レーシングだ。

 この革新的なテクノロジーを採用する25号車は、ダレン・ターナーとフィリッピ・エリス、ドミニク・ファーンバッハー、ティム・シェアバートの4名がドライブすることになっている。

「他のメーカーやADACと協力し、今年のレースが確実に行われるようになったことを非常にうれしく思う」と語るのは、メルセデスAMGモータースポーツ責任者のクリストフ・サーゲミュラー。

「このイベントはスポーツの側面に加えて、メルセデスAMGブランドのパフォーマンスへの取り組みを証明するための重要なコミュニケーション・プラットフォームだからね」

 今年のレースには、合計7つのメルセデスAMGカスタマーチームが参加する。これについてメルセデスAMGカスタマーレーシング責任者のステファン・ヴェンドルは次のように述べた。

「2021年も強力なラインナップをグリッドに並べることができることをうれしく思う。また、カスタマーチームもレースに参加する準備が整っていると確信している」

「これまでどおり競争は非常に激しいものになるでしょうが、それでもメルセデスAMGモータースポーツが24時間レースで3回目の総合優勝を確実なものとし、カスタマースポーツプログラムのサクセスストーリーに新たな章を加えたいと考えているんだ」

■2021ニュルブルクリンク24時間レース メルセデスAMGチーム参戦体制

No. Team Car Driver

4 メルセデスAMG・チームHRT メルセデスAMG GT3 アダム・クリストドーロウ
マーロ・エンゲル
マニュエル・メッツガー
ルカ・ストルツ

6 メルセデスAMG・チームHRT メルセデスAMG GT3 パトリック・アッセンハイマー
ニコ・バスティアン
マーロ・エンゲル
フバート・ハウプト

7 メルセデスAMG・チーム・ゲットスピード メルセデスAMG GT3 マキシミリアン・ゴッツ
ダニエル・ジュンカデラ
ラファエル・マルチェッロ
ファビアン・シラー

8 メルセデスAMG・チーム・ゲットスピード メルセデスAMG GT3 ジュール・グーノン
ディルク・ミューラー
ファビアン・シラー
マシュー・バキシビエール

メルセデスAMG・チームHRT(左2台)とメルセデスAMG・チーム・ゲットスピード(右2台)のメルセデスAMG GT3
ゲットスピード・パフォーマンスのメルセデスAMG GT3
チームHRTのメルセデスAMG GT3。6号車のカラーリングは後日行われる
スペース・ドライブ・レーシングの25号車メルセデスAMG GT3

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