相模原の戦前・戦後 軍都としての歴史たどる 市立公文書館で企画展 神奈川

企画展「『軍都計画』と相模原」で展示されている米陸軍医療センターの写真=1979年撮影(相模原市立公文書館提供)

 軍都と呼ばれた相模原市の歴史をたどる企画展「『軍都計画』と相模原」が同市緑区久保沢1丁目の市立公文書館で開かれている。28日まで。

 2018年から同一テーマの企画展を行っており、今回が第3弾。現在は市南部の玄関口となっている相模大野地区(南区)の変遷をテーマに、旧陸軍施設建設の経緯や米軍施設返還に関する市民運動の資料を展示している。

 軍都・相模原の歴史は昭和初期にさかのぼる。旧陸軍は東京に近く、平たんな相模原台地に着目し、軍都の建設を計画。1937~43年に陸軍士官学校や陸軍病院、兵器製造所など計8施設を建設した。

 同館は「戦前から戦後に、相模大野地区がどう移り変わったかを学ぶ機会にしてほしい」としている。

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