シュワちゃんが映画館復活キャンペーン イベントで「ウィ・アー・バック!」

アーノルド・シュワルツェネッガー

米国では今週、劇場再開を盛り上げる「ビッグスクリーンが戻ってきた」キャンペーンがスタート。大御所俳優アーノルド・シュワルツェネッガーやJ・J・エイブラムス監督らもハリウッドの映画会社と一致団結し、コロナ禍を克服し、再び劇場に足を運ぶよう映画ファンに呼びかけた。

同キャンペーンのイベントはロサンゼルスにある「AMCセンチュリーシティー15」の劇場で観客を入れ、ソーシャルディスタンスに配慮して行われた。

イベント開始早々、シュワちゃんは映画「ターミネーター」の名セリフ「アイル・ビー・バック」をもじり、「ウィ・アー・バック!(帰ってきたぞ)」と叫びながらステージに登場。

製作側やファンにとって劇場再開の重要性を訴え、「やっとビッグスクリーンの準備ができた」と観客にアピールした。

会場にはシュワちゃんやエイブラムス監督の他、香港出身の女優マギー・Qやホラー映画のデヴィッド・ブルックナー監督らも参加した。

また、同イベントではディズニーやソニー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、パラマウント映画などによる今年期待の新作の予告編も紹介された。

米FOXビジネスニュースによると、昨年からのコロナ禍により「全米の劇場はまだ多くが閉鎖されたまま」だという。

例えば米国最大の専門映画館チェーン、ランドマーク・シアターズは合計250のスクリーンを持つ50館のうち、今月末までにようやく20館ほどを再開させたいとしている。
また、米大手映画館チェーン、シネマークは全米42州で4436のスクリーンを持つ325館を運営しているが、今年第1四半期(1~3月)の売上は昨年同期比で4分の1程度の1億1440万ドル(約124億円)まで激減した。

同チェーンの広報担当者は「シネマークは幸いコロナ前から健全な財政状況だったことでパンデミックを乗り切れている」とし、「来年は映画のコンテンツもファンの劇場通いも正常化することを期待している」と述べた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社