虎の指揮官も鯉の苦しみの同情の念…。21日からの広島―阪神3連戦(マツダ)は、広島の選手らによる新型コロナウイルス集団感染により中止、延期に。これを受け、阪神は広島入り後、一部主力を除いた選手らがマツダスタジアムで練習を行い、同日中に帰阪した。
交流戦前、最後のカードだっただけに、矢野燿大監督(52)も「もちろんやりたかったけど…」と複雑な表情。昨シーズンは、自軍もコロナ感染により一軍メンバーを10人以上入れ替え、試合を消化した苦しい体験をしている。それだけに他人事とは思えない。
指揮官も「どこに(感染者が)出てもおかしくない状況ではあると思うし、広島球団とか、佐々岡さんとかすごく大変だなと。去年、うちも体験しているので」と敵軍を気遣った。
このカードの中止を受け、一軍メンバーは翌22日から本拠地・甲子園と、二軍の鳴尾浜で予定されているウエスタンリーグ・中日戦に調整出場し、25日からの交流戦に備えることになった。