〝精密機械〟と呼ばれた元中日・吉見一起氏がまさかの大暴投 人生初の始球式で投球がドアラの頭上へ

現役時代は〝精密機械〟と呼ばれた吉見氏だが…

昨季限りで現役を引退した元中日の吉見一起氏(36)が21日、バンテリンドームでの中日ー巨人の試合前に人生初というセレモニアルピッチ(始球式)に登場した。

現役時代に15年間も着慣れたユニホームではなくスーツ姿でマウンドへ。「精密機械」と評される制球力を武器にして中日の黄金時代を支えてきた右腕だが、投球は球速115キロで打席に入ったドアラのはるか頭上を通過する大暴投となった。

この日、吉見氏は、青色マスクをつけて守備のときにも中日ナインを応援するイベント「DRAGONS BLUE WALL(ドラゴンズブルーウォール)」の特命大使に就任。試合前まで中日は借金6のリーグ5位と低迷しているが、元エースは「今、5位と僕の想像とは違う順位だが、これが現実。投手陣はずっと調子いいので野手陣と噛み合っていない状況。かっこ良くではなく、もっと泥臭く野球をすればもっともっと点が入ると思う。まだ100試合弱あるし諦めるところじゃないので期待したい」とエールを送った。

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