【オークス/データ攻略】想定10番人気の穴馬、トレンド血統が示す「0-2-2-2」の“買い”要素

前編ではソダシの連対率わずか「0%」と鉄板「100%」の数字、そしてアカイトリノムスメの不安データについて触れたが、後編ではデータ面から浮上する穴馬候補2頭を取り上げる。

◆【オークス2021/前編・有力馬データ攻略】ソダシの評価に明と暗、馬券内率わずか「16%」と鉄板「100%」の数字

■データが導く2021オークスの穴馬候補は?

<穴候補1 タガノパッション>

スイートピーSを快勝し、オークスへの切符を手にしたタガノパッション

3月デビュー、短期間の関東圏輸送とフィジカル面での疲労が気になるところだが、そんな同馬で強調できるデータがこちら。

・母父シンボリクリスエスの今開催の東京芝・重賞成績【0-2-2-2】

NHKマイルCはソングライン、先週行われたヴィクトリアマイルではランブリングアレー・マジックキャッスルと激走連発。いまの東京芝におけるトレンドといえる血統だ。

「ケロッとしていてまだ走りそうでした」の前走コメントからスタミナは無尽蔵。ソダシ逆転の可能性を別路線組に託すのも無理筋ではないだろう。

<穴候補2 クールキャット>

あと一歩の競馬が続いていたものの、前走フローラSで待望の重賞制覇。GIのメンバー相手では敷居が高いと思われる同馬にも前評判を覆すだけの強力なデータは存在する。

◆【オークス2021/追い切りジャッジ・有力馬編】ソダシを上回る「S」評価、「別馬レベル」で桜花賞から巻き返しに虎視眈

・フローラSを馬番10~18番で連対【0-2-2-1】

東京芝2000mで施行されるフローラS。このコースは外枠不利が定説となっており、外枠を跳ね除けて好走した馬はオークスで連続好走を果たすケースが目立つ。

スタミナ血統の代表格である「メジロ」の血をルーツに持つクールキャットにとって2400mの距離延長は歓迎。オークス3勝の武豊を背に樫の女王の座を射止めるシーンは想定しておきたい。

◆【オークス2021/データ傾向】アカイトリノムスメやククナらに不安要素、桜花賞組の巻き返し条件

◆【オークス2021/追い切りジャッジ・穴馬編】桜完敗の伏兵に「A」評価、「精神面で研ぎ澄まされた」

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家

競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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