【オークス/追い切りジャッジ】ソダシ「A」評価、須貝厩舎流ハードトレで鍛え上げ「併せ馬の気迫抜群」

■ソダシ

【中間調整】桜花賞は2番人気という支持だったが、1番人気サトノレイナスの猛襲を凌ぎ無敗で1冠目を奪取。その後は予定通りオークスへ矛先を向け、在厩で調整が続いている。前走はレコードを更新してのクビ差勝ち、というタフな内容だったが4月28日にさっそく坂路15-15、そして翌日29日に坂路ラスト2Fで11秒9-12秒3(馬なり)をマーク。反動の兆しはなく、やはりこの馬の頑健さはとんでもないレベルと言える。翌週からは不動の主戦・吉田隼騎手が跨り、順調に稽古を消化。12日はCWで3頭併せで最後方から追走、最内から楽に伸びて2頭と併入している。

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【最終追い切り】仕上がりに関してはほぼ万全。今週は疲れを残さないよう、坂路での馬なり調整となった。準オープン馬を従える形で入り、いったんは抜かせるが自分のリズムを崩さす、ゴール手前でスッと抜け出しての先着を果たした。息遣いや気迫はもちろんだが、鞍上・吉田隼騎手との意思疎通ぶりも申し分ない。

【見解】先週、今週ともに全体時計は平凡だが、併せ馬で相手に迫る際の気迫は抜群。鞍上が軽く促すだけで機敏にスイッチをオンにできるあたり、体調、気持ちともに桜花賞時のいい状態を維持できていると見ていい。ガタッと来て不思議はないが、須貝厩舎流の時間を掛けたハードトレで鍛え上げられてきた下地がここへ来てモノを言っている感がある。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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