【オークス/追い切りジャッジ】ソダシを上回る「S」評価、「別馬レベル」で桜花賞から巻き返しに虎視耽々

■アカイトリノムスメ

【中間調整】桜花賞は勝ち馬ソダシを斜め前に見る位置で運んだが、直線では若干切れ負けして3着にクビ差の4着。3戦して3勝の東京コースでの逆転戴冠を期し、駒を進めてきた。中間は在厩で調整。初の関西遠征、そして初の一線級との対戦でさすがにダメージはあったようだが手元でじっくり回復に努め、5月2日にウッドコースで15-15を出したのが中間の初時計。あと数日乗り出しが早ければ、という感もあったが5月5日のウッドコース追いで僚馬サトノレイナス(日本ダービー出走予定)を相手に素軽い走りを見せており、問題なく回復したようだ。12日の併せ馬には、今回初コンビを組むルメール騎手が騎乗。攻め動く相手を目標に、気迫を内に秘めたまま楽に追い詰めている。

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【最終追い切り】最終追いにもルメール騎手が騎乗。序盤は意識的にセーブしたが、力みは感じさせず楽に3歳未勝利へ取り付く。そのまま相手が来れば来るだけ伸びるといった雰囲気のまま併入へ持ち込んでいる。

【見解】先週今週とルメール騎手が騎乗した追い切りは時計に派手さはないものの楽に素軽く反応できており、精神面は相当いい状況のようだ。仕掛ければまだまだ動けそうな雰囲気にあり、ウッドでモタつくような面があった以前とは別馬レベルだ。前走もいい仕上がりだったが、そこから大きく上積んでいる。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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