【オークス/追い切りジャッジ】穴人気の馬は「B」と辛口評価、「最終追いで仕掛けにスパッと反応できず」

■ユーバーレーベン

【中間調整】前走・フローラSは内枠が仇となって窮屈な競馬を強いられる不利。それでも直線ではいい伸びを見せ、2着にハナ差の3着と盛り返した。優先出走権こそ獲り逃したが賞金的に出走への目算が立ち、在厩でオークスへ向けての調整が進められている。9日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。12日、津村騎手が跨っての併せ馬では目標にした相手を追い詰め併入に持ち込んだ。そこまでキレッキレではなかったものの、気迫は十分。休み明けから2戦を消化したが、気持ちの面はいい状態を維持できているようだ。

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【最終追い切り】最終追いにも津村騎手が跨り、ウッドコースで3歳未勝利を追走。仕掛けへの反応に若干タイムラグはあったが、ギアが上がってからはいい脚を使って併入している。しなやかに動けていたのは好感。

【見解】動きは柔軟そのもので、闘争心も高値安定といったところ。ただし近3走で続けてきた「1週前に強い負荷を掛ける」調整ではなく、馬なりで済ませているのは懸念材料。馬体を減らし続けており、体調面が多少なりとも気になる状態なのではないか。最終追いで仕掛けにスパッと反応できず、一瞬タイムラグがあったのもそれを物語るものかもしれない。万全まではあとひと息といったところ。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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