【夏場所】正代がカド番脱出も反省「かみ合わない相撲が負けにつながっていた」

寄り切りで宝富士に勝った正代(手前)

大相撲夏場所13日目(21日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)は幕内宝富士(34=伊勢ヶ浜)を寄り切って勝ち越し、カド番を脱出した。取組後は「ずっと息苦しかったのがなくなった感じ」と安堵の表情。ようやく重圧から解き放たれた。

1月の初場所のほうが「緊張していた」と振り返るが、大関陥落がちらつく15日間の〝やりづらさ〟は変わらなかったようだ。「土俵際で押し切ればいいけど逆転を気にして見てしまったり、取りづらかった」。そんな消極的な姿勢に付け込まれ、8日目から3連敗と流れをつかめず「かみ合わない相撲が負けにつながっていた」と振り返った。

本来は優勝争いが求められる立場。名古屋場所(7月4日、愛知県体育館)では「もっといい相撲を取れたら」と気を引き締める正代。まずは今場所残り2日でファンを沸かせるつもりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社