デンソー女子陸上部 松元監督が諫早訪問 パートナーシップ締結提案

パートナーシップ締結を提案する松元監督=諫早市役所

 長崎県スポーツ界の発展に尽くした指導者で、東京五輪出場をかけた最終調整などのため諫早市で合宿しているデンソー女子陸上長距離部の松元利弘監督(65)が21日、市役所に大久保潔重市長を訪問。スポーツを通じたまちづくりに寄与できればと、同市とのパートナーシップ締結を提案し、市長も「ぜひ前向きに取り組みたい」と意欲を見せた。
 松元監督は指導者として県立諫早高女子陸上部を駅伝で2度の高校日本一に導くなど、本県スポーツ界の発展に尽力。定年退職後、デンソー監督に就任した。
 デンソー女子陸上長距離部は年に数回、諫早で合宿し、今回は今月12日から月末までの日程で選手7人が参加。設備面、サポート面、市民のおもてなしの心などから、諫早は同部選手の間でも合宿先として「人気ナンバーワンの場所」という。
 合宿報告を兼ねた市長との面会で松元監督は、まずは部としてパートナーシップを結び、小中高校生などへの陸上教室開催などに取り組むことや、将来的には同社と市との提携に広げたい考えを説明。取材に「諫早でお世話になり、何か恩返しができないかと考えた。諫早の活性化につながるようにパートナーシップを結びたい」と述べた。

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