【全日本】宮原健斗が “屈辱” 世界タッグ前哨戦2連敗 相棒・青柳は石川修司を前に顔面蒼白

試合後、石川にスプラッシュマウンテンの態勢で担ぎ上げられた宮原(上)

防衛へ、黄色信号点灯か。全日本プロレス21日の東京・新木場1stRING大会で、世界タッグ王座戦を控える〝エース改め戦う営業マン〟こと宮原健斗(32)が〝大巨人〟石川修司(45)との前哨戦で、またも苦戦を強いられた。

6月9日の東京・後楽園ホール大会で王者・宮原、青柳優馬組は「ツインタワーズ」こと石川、佐藤耕平組を迎え、V3戦を戦う。19日の6人タッグ戦では青柳が石川のスプラッシュマウンテンで完全KOされ敗れただけに、宮原としてはこの日で最後となる前哨戦で一矢報いたいところだった。

試合はライジングHAYATOと組んで石川、宮本裕向組を迎撃。だがペースを握られ、エルボーの打ち合いなどで後塵を拝し、場外で足止めされている間に、HAYATOが宮本の月面水爆のエジキになり3カウントを聞いた。まさかの前哨戦2連敗に、宮原は石川に試合後も食って掛かる。しかし、たやすく迎撃され、スプラッシュマウンテンの態勢で抱え上げれてしまった。

抱えあげられたまま、必死にセコンドの青柳に助けを求める宮原。しかし、19日にトラウマを植え付けられたか、青柳は青ざめたまま一歩も動けない…。何とか自力で脱出した宮原だったが、前哨戦連敗の上、相棒の〝心の傷〟が浮き彫りになる結果になった。

その後、コメントスペースに現れた宮原は、とりなすように「待ちきれねえよ! デカくて強い石川! 待ちきれねえ! ツインタワーズという横文字が、毎日頭の中を巡ってるよ!」とまくしたてる。しかし、青柳はそれを無表情に眺めた上、宮原が立ち去るのを確認してから「不謹慎なんですけど、(当初タイトル戦が予定されていた16日の)大田区(大会)が延期になってツインタワーズとの防衛戦も中止になると思ってたんですよ。なくなると思ってホッとしてたのに…」と、もはや戦意喪失を隠そうともしなかった。

一方、石川は「もう、勝ちしか見えないでしょ。チャンピオンカーニバルも負けて世界タッグも落として、宮原健斗はただの営業マンになってもらいたい」と、世界タッグ王座戦をもって宮原を〝エース改め戦う営業マン改め普通の営業マン〟にすると高笑い。その肩書はともあれ、このまま世界タッグ王座はツインタワーズへ渡ってしまうのだろうか。

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