東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(火~金17:15~)5月19日のコメンテーター大西崇之氏が、雨の試合での外野守備について話した。大西氏が第一に挙げたポイントは「飛んできた打球がスピンする」ということ。
大西氏は「雨の日の試合で、外野手が、まず頭に入れておくべきことは(ヒットの)打球がワンバウンドした後、スピンして、スピードが加速すること。特にライナー性の当たりには気を付けなくてはいけない。捕球できずに弾いたり、後ろに逸らすこともある」と解説した。
次に、内野に返球するときの注意点について「普段は、人差し指と中指をボールに掛けて投げるが、薬指も使って3本の指で投げる。なるべく人差し指か中指のどちらかが縫い目に掛かるようにする。そして、回転だけを意識して(カットマンの)野手に投げる」とした。回転を意識するということは「真っすぐできれいな回転がかかるようにする」こと。
逆に「一番よくない返球は、ボールが(上に)抜けてしまうこと。低い返球なら、カットマンが2人いれば、どちらかが捕球してくれる。上に抜けて高投になった場合、打者走者まで進塁させてしまうこともある」と続けた。
大西氏は、現役時代、雨の日の試合前に、ノックのときに3本の指で投げる練習をしていた。心掛けるのは「3本の指できれいな回転で投げる」こと。飛球については「雨が目に入るのがこわいので、落下点に入るまでの間に、なるべく打球を見ないようにしていた」そうだ。
現役時代には、雨の神宮球場での守備で、前に出て捕球するか待つか迷い、待ってワンバウンドした打球が、そのままスピードに乗って芝生を滑り、大西氏のグラブの下を抜けていったことがあった。そんな失敗の中から生まれた「雨の日のアドバイス」だった。
大澤広樹のドラゴンズステーション
放送局:東海ラジオ
放送日時:毎週火曜~金曜 17時45分~17時57分
※放送情報は変更となる場合があります。