体操の山本翔一選手(33=朝日生命)が故郷の大分市に感染症対策キットを寄贈し、同市の佐藤樹一郎市長から感謝状を贈られた。
山本選手は先月「お世話になった方々に何かしらの形で恩返しをしたいなと思ってました。今後、年齢的に長く選手はやれないので、一選手としてやっているうちに何か貢献できたらなと思いました」。防護服やゴーグル、フェイスシールド、マスク、消毒液などがセットで入っている感染症対策キット5セットを寄贈した。
新型コロナウイルスが終息しないことを受けて、東京五輪出場が決まった、もしくは目指す選手たちには心無い声も届き、それを加藤勝信官房長官が批判するなど社会問題にもなっている。
インターネット上では、水泳の池江璃花子選手に東京五輪辞退を求める書き込みもあった。
もちろん選手サイドも決して今の状況に無関心というわけではない。今回の山本選手の寄贈からもそれは明らかだろう。
体操の五輪代表選考は先月の全日本選手権、NHK杯、そして6月の全日本種目別選手権の3大会で行われる。
「前回、前々回の結果が良くなかったので厳しい状況」と明かしたが、山本選手はあきらめずに来月の大会に向けて練習に励んでいる。