糸魚川市官製談合事件 職員逮捕を議会説明 徹底究明し信頼回復を 糸魚川市

 糸魚川市の押上新駅公衆トイレ整備工事に関する入札で、官製談合防止法違反等の疑いで市職員が逮捕されたことについて市は21日、議場で市議会議員への説明会を開いた。

 全議員18人が出席。冒頭、米田徹市長は「市民の信頼を損ねる不祥事を起こしたことは誠に遺憾。逮捕を重く受け止め、事件発生に至った要因を徹底的に究明し、市職員一丸となって再発防止を図り、市民の信頼回復に全力で取り組んでいく」と陳謝した。

市職員の逮捕について、米田市長や幹部職員が市議会議員に説明、陳謝した

 五十嵐久英総務部長から逮捕容疑や市の対応の説明があり、質問にも応じた。

 公契約関係競売入札妨害の疑いで社員2人が逮捕された猪又建設に対し、市が入札参加資格者の6カ月の指名停止等措置を取ったことを受け、保坂悟氏(公明)は今後の市発注工事への影響を懸念し質問した。山口和美財政課長は「現段階は猪又建設を除いた形で入札執行していく。発注は今まで通り行う。ただし、今後の捜査によりいろいろな事案が発生することが考えられる。適正に対応していく」と答えた。

官製談合事件で陳謝 糸魚川商工会議所・猪又会頭

 官製談合事件を受け、糸魚川商工会議所の猪又史博会頭は21日、コメントを発表した。捜査の推移を見守るとしながら「道義的、社会的責任を重く受け止めており、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。

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