アメリカ艦船 未明に汽笛5分間鳴る 佐世保市に問い合わせ相次ぐ

 長崎県佐世保市の米海軍佐世保基地の艦船が21日未明、汽笛を5分間程度鳴らし続け、驚いた市民から市などに問い合わせが相次いだ。同基地が原因を調べている。
 市基地政策局などによると、同日午前4時前後に発生。市には「何の音か」「何事か」といった問い合わせが少なくとも約10件寄せられた。佐世保署にも数件、通報があった。
 海上衝突予防法などによると、汽笛は短音(約1秒)か長音(4秒以上6秒以下)を使って、決まった鳴らし方で合図をつくる。だが、約5分間も連続して鳴らすことはない。
 同市島瀬町の50代男性は「びっくりして目覚めた。緊急事態だと思ったし、不気味だった」、同市峰坂町の70代男性は「(音が)かなり長くて騒々しかった。近所の人も『何やろか』という感じだった」とそれぞれ話した。
 同局は「もし人的ミスで起きたのであれば、再発防止に努めてほしい」との要望を同基地に伝えた。同基地は取材に「佐世保配備艦の1隻が艦の汽笛を鳴らし、地域の皆さまを驚かせたことを承知している」と回答した。


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