読みながら実践できる! 初めてのウインカーランプのバルブ交換【初心者】

「急な球切れや故障でウインカーランプを交換したい」「これまでのものより明るいものにしたい」という方も多いのではないでしょうか? 当記事ではそんなDIY初心者のために、ウインカーランプのバルブ交換の方法を紹介していきます。

ウインカー/ハザードランプ(イメージ)

ウインカーは他車に自分の曲がりたい方向を知らせる重要な役割を持つ

クルマにはさまざまなランプが採用されています。暗い夜道を照らすヘッドライトはもちろん重要なものですが、自分のクルマがどう動くのかを周囲に知らせるためのランプもまた重要なもの。

中でも「方向指示器」とも呼ばれる「ウインカー」は、交差点などで自分のクルマがどちらに曲がりたいのかを周囲に知らせる重要な役割を持っているため、バルブ切れの状態となったら即交換が必要です。

なお、ウインカーは重要な役割を果たすためにバルブが切れると「ハイフラ(ハイフラッシャーの略)」と呼ばれる高速点滅をするようになります。そのため、通常のウインカーの点滅速度よりも早いと思ったらどこかのウインカーバルブが切れているということになるわけです。

車種によってウインカーバルブ自体へのアクセス方法は異なる

フロント/サイドウインカー(マツダ 2代目ロードスター), リアウインカー(マツダ 2代目ロードスター)
フロント/サイドウインカー(マツダ 2代目ロードスター), リアウインカー(マツダ 2代目ロードスター)

ウインカーはフロント、サイド、リアの3ヶ所に備わっている車種が多いですが、フロントとリアは基本的に取り外し方は共通で、ウインカーバルブが装着されているソケット部分を反時計回りに回すことでバルブを取り出すことができます。

ただし、ソケットにアクセスする方法が車種によって異なり、ヘッドライトと同じようにエンジンルーム(テールランプの場合はトランクルーム)から手を入れてアクセスできる車種もあれば、ウインカー部分がヘッドライトとは別にバンパーに備わっている車種もあるため、車種ごとのアクセス方法は事前に調べておくとスムーズでしょう。

リアウインカーのバルブ交換手順

今回は、マツダ 2代目ロードスターのリアウインカーをサンプルに手順を解説していきます。

トランクルームの内張りを外す, テールランプユニットを固定しているナットを外す
トランクルームの内張りを外す, テールランプユニットを固定しているナットを外す

ロードスターのウインカーバルブはテールランプユニットを一度取り外さないとアクセスできないタイプとなっています。そのため、まずはトランクルームの内張りを外します。

トランクの内張りはプラスティック製のクリップで留められている場合が多いですが、年式が古い車種などでは取り外す際に破損する可能性もあるため、注意が必要です。

内張りを外すとテールランプユニットを固定しているナットにアクセスできます。ロードスターの場合は2つのナットと1つのビスで固定されていました。

ナットやビスを外すとテールランプユニットがフリーとなりますが、車種によってはツメで固定されているものもあるので、極力真っ直ぐに引き抜きます。

隠れている部分にはこんなイ汚れが…, 汚れは簡単にきれいにできます
隠れている部分にはこんなイ汚れが…, 汚れは簡単にきれいにできます

このとき、テールランプユニットで隠れている部分に汚れが蓄積していることが多いので、ついでにキレイにしておくと気分がいいですね。

ウインカーバルブ

あとはウインカーバルブを引き抜き、新しいものと交換すれば完了。外したときと逆の手順で組みつければOKです。このとき、内装などを装着する前に点灯チェックをするのがベスト。バルブを新品に交換しても点灯しない場合は、配線などにトラブルがある可能性もあるためです。

サイドウインカーの交換手順

サイドウインカー外し, サイドウインカー摘出
サイドウインカー外し, サイドウインカー摘出

続いてはフェンダー周辺にに位置していることの多いサイドウインカーの交換です。多くの車種はフェンダーに開けられた穴にはまっているだけの場合が多く、ロードスターの場合はレンズ全体を車体後方側にずらしながら前方を持ち上げることで車体から外すことができました。

サイドウインカーバルブ

こちらのバルブも反時計回りにソケットを回すことで外すことができますが、このときにフェンダー内部にソケットと配線を落としてしまわないように注意。万が一落としてしまうとフェンダーパネルを脱着しなければいけないケースも出てきてしまうので、テープなどで落ちないように固定するのがいいでしょう。

なお、最近増えてきたドアミラーウインカーはバルブ交換不可のタイプがほとんど。万が一ぶつけて破損してしまうと意外にも高額なので、注意したいところです。

[筆者:小鮒 康一]

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