【全米プロ】2日目 松山英樹 再び世界の頂点へ! 6バーディー猛攻 メジャー連勝見えた 2差4位

優勝候補の一人であるデシャンボー(左)と回った松山(ロイター=USA TODAY)

【サウスカロライナ州キアワアイランド21日(日本時間22日)発】男子ゴルフの海外メジャー「全米プロ選手権」2日目(キアワアイランド・オーシャンC=パー72)、41位から出た松山英樹(29=LEXUS)がこの日のベストスコアとなる68をマークし、メジャー2連勝に向けて首位と2打差の通算3アンダー、4位に浮上した。初日に続いてパー5で3バーディー。「マスターズ」王者の風格漂うプレーで優勝争いに名乗りを上げた。

米国でも屈指の難コースに強風が吹き荒れ、多くの選手がスコアメークに苦しむなか、松山が着実にスコアを伸ばした。2番パー5ではグリーン手前のラフから3打目を1メートルに寄せてバーディー先行。7番パー5でもやはりラフからのアプローチを1・5メートルと寄せて、この日3つ目のバーディーを奪った。

後半に入るとさらに勢いは加速する。10番パー4でバーディーを奪うと、11番パー5では残り242ヤードからの2打目をグリーンエッジまで運んで連続バーディー。さらに13番パー4でもバーディーを奪取し、一気にリーダーボードを駆け上がった。

初日、2日目とも4つのパー5で3つのバーディー。500ヤードを超えるパー4、200ヤード超のパー3など、距離だけを見ても厳しいホールが続くなか、バーディーが狙えるパー5を確実にものにしている。

これは他の上位陣も同じ。通算5アンダーで首位のフィル・ミケルソン(50=米国)もパー5で2日間とも3バーディー。首位に並ぶルイ・ウェストヘーゼン(38=南アフリカ)は初日の11番パー5でイーグルを奪うなど、2日間で4アンダー。3位のブルックス・ケプカ(31=米国)はこの日2つのイーグルを奪い2日間で4アンダー。揃ってボギーはなく、パー5の攻略が上位進出のカギとなっている。

メジャー2連勝を達成すれば、2015年に「マスターズ」「全米オープン」を勝ったジョーダン・スピース(27=米国)以来の快挙。パー5を攻略した2日目のプレーで、その可能性が大きく広がった。

一方、東京五輪の日本代表2枠目を争う2人は揃って予選で姿を消した。世界ランキング77位の金谷拓実(22)は86と大きく崩れ、通算17オーバーの142位。17番パー3では2打目、4打目と2度池に落とし、グリーン上では3パットで9打を費やした。昨年10月のプロ転向以降、国内で2勝を挙げるなど、順風満帆だったが、メジャーの壁にはね返された。

また、世界69位の星野陸也(25)は83のラウンドで通算15オーバーの138位。出だしの10番でボギー、13番でダブルボギーと序盤からスコアを落とした。

☆松山の話「ショットが安定していたので楽にスコアメークができた。上がり5ホールはタフになるので、そこは計算しながら最後は1つでもボギーを少なくと思いながら回っていた。今日、午後のプレーを経験したので明日につながると思う」

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