上越海上保安署(青木弘市署長、上越市港町1)は、3月28日に糸魚川市の姫川港沖で発生した漂流カヤックの救助事案に対し、海難救助者4人に感謝状を贈呈した。
表彰を受けたのは、青海町漁業協同組合に所属する松本要組合長(82)と上野和雄さん(71)、近江寛さん(46)、伊藤信一さん(58)。同組合親不知支所で14日、青木署長が功績をたたえ感謝状を授与した。
同署からの連絡を受け、居合わせた4人が上野さんの漁船で出動。沖合約4キロの海上で漂流カヤックを見つけ、船上に引き上げた。
青木署長は、救助要請後の迅速な行動に感謝。「われわれとしては現場に着くまで時間がかかる場所だった。地元の皆さんと連携した救助で、大変ありがたい」と話した。
松本組合長は「連絡を受け、何とか救助できたことが一番良かった」、上野さんは「ただただ(懸命に船を)運転した」と当時を振り返った。