地滑り被災者に元気を 来海沢地区住民を招待 西海小運動会

 糸魚川市立西海小(金子浩子校長、児童74人)は22日、同校グラウンドで運動会「スポーツフェスティバル」を開き、地滑りの被害を受けた来海沢地区の住民を招いて一緒に競技や応援を楽しんだ。

 災害が起きた地元の学校として、被災した人たちを励まそうと学校全体で応援プロジェクトを計画し取り組んでいく。運動会前に低学年児童は招待状を作り、高学年児童は激励の手紙を書いて送った。

 避難生活を続ける住民も含めて約15人が来校し、グラウンド内に設けた応援席で徒競走や玉入れ、リレーなどの競技種目を観戦した。みんなで優勝を目指して力を合わせ、個人レースも最後まで全力で走り抜ける児童の姿を温かく見守った。

 6年生を中心に考えた種目「来海沢応援水くみリレー」にも参加し、児童と一緒に4チームに分かれて対戦。コップの水をこぼさないようにリレーし、「早く早く」「頑張れ」と接戦を繰り広げて盛り上がった。

西海小の運動会に招かれ、児童と一緒に競技や応援を楽しんだ来海沢地区住民(水くみリレー)

 応援合戦では児童から住民にエールが送られた。神喰重信区長は「子どもたちから力強い応援を頂いた。招待状やメッセージも感激した。梅雨明けまでまだ心配は続くが、住民の皆さんとも顔を合わす機会になって良かった」と感謝した。

 松澤ひなのさん(6年)は「元気いっぱいのエールを送ることができた。競技も一緒にできて楽しかった」と喜んだ。恩田鈴音さん(同)も「まだ大変な中だけど皆さん来てくれてうれしかった。勇気と元気を届けられるよう頑張った」と笑顔で話した。

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