筋肉注射のコロナワクチン 接種時の姿勢「手のひらを体側に向け、腕は自然におろして」 かかりつけ医に事前確認忘れずに

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腕をまっすぐ下ろした場合の正しい注射位置は左のシールのところだが、腰に手を当てると、腕の中心部は右のシール位置にずれる。接種部位が数センチずれ、神経の近くに接種する恐れがある

 高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種。鹿児島県内では今後、集団接種などが各地で予定されている。会場では混雑も予想されており、円滑に接種を進めるには県民の協力も欠かせない。県内の医療関係者は「正しい姿勢と、かかりつけ医への事前確認を欠かさないで」と呼び掛ける。

 ワクチンは筋肉注射で接種される。鹿児島赤十字病院(鹿児島市)の永井慎昌総合診療科部長(59)は「日本では皮下注射が多く、なじみのない人がほとんどだろう。痛みが強いといったことはないので安心してほしい」と話す。

 接種部位は上腕部にある三角筋の中心部付近に、垂直に2センチほど針を刺す。その際の正しい姿勢について永井部長は「手のひらを体側に向けて、自然に下ろした状態で受けて」と話す。

 接種は三角筋の近くにある腋窩(えきか)神経や橈骨(とうこつ)神経を避けて行う。腰に手を当て肘を張った姿勢だと腕が内側に回ってしまい、神経の近くを接種する可能性があるという。永井部長は「昔の集団接種で教えられていた姿勢とは違うことを理解して」と注意を促す。

 また、集団接種会場では混雑が予想される。永井部長は「すぐに肩の上まで袖をまくれるよう、ゆったりした服装での来場を」と話す。また、治療を受けている高齢者は、事前に医師の確認が必要になる。「受け付けでの混乱を避けるために、必ずかかりつけ医に相談した上で来場してほしい」と呼び掛けた。

【ワクチンの筋肉注射】