ハナショウブの美、箱庭で 玉名市の北稜高造園科、まつり中止で市役所に初設置

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ハナショウブの箱庭を市役所玄関に設置した北稜高造園科の生徒たち。「玉名の風景」を表現した=玉名市
慣れた手つきで植物や庭石を配し、箱庭を作る北稜高造園科の生徒たち
見頃を迎えているハナショウブの花。高瀬裏川水際緑地では6月上旬まで楽しめるという

 新型コロナウイルス禍で熊本県玉名市の初夏の風物詩「高瀬裏川花しょうぶまつり」が中止となる中、同市の北稜高造園科の生徒たちが、同市役所玄関に箱庭を初めて設置。来庁者らを楽しませている。

同校は7年ほど前から、市と連携して新幹線新玉名駅構内に高瀬裏川をイメージした箱庭を設置して観光客を楽しませていたが、コロナ禍で昨年に続いて今年も見送った。今年の同まつりの中止も決まり、せめて市民にはハナショウブを楽しんでもらおうと市役所に設置することにした。

 同科の生徒有志でつくる造園同好会の生徒5人が制作。幅2・6メートル、奥行き1・7メートルに、ハナショウブやアジサイなどの植物や石灯籠、庭石などを配した。箱庭を彩る竹垣は小岱山をイメージし、植物は同校や地元で栽培・自生するものを使用した。5人は20日、慣れた手つきで2時間ほどで完成させた。

 「地元の人がコロナ禍でも癒やしを感じられるように、『玉名の風景』をコンセプトにした」と同好会会長で3年の永江天音[あまと]さん。6月4日まで飾る。

 例年、高瀬裏川水際緑地一帯で開く同まつりの中止は2年連続。市観光物産課によると、今年のハナショウブは6月上旬ごろまで楽しめるが、「見物中は飲食を控え、少人数で訪れてほしい」と呼び掛けている。(丸山伸太郎)