【中京テレビ・ブリヂストン】強い!稲見萌寧が今季6勝目 渋野を抜き五輪代表圏浮上も

稲見萌寧

ゴルフの国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」最終日(23日、愛知・中京GC石野C)は5打差の首位でスタートした稲見萌寧(21=都築電機)が4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算15オーバーまで伸ばし、2位に6打差をつけて今シーズン6勝目を挙げた。

前日の第1ラウンド(R)でツアー記録となる13バーディーを挙げた稲見が、この日も36ホール短縮競技の最少ストローク記録を更新して優勝した。

「なるべく差を詰められないように」と意識した前半は1番で5メートルを決めてバーディー発進。3番は10ヤードほどをチップインさせて伸ばし、独走態勢に入った。16番パー5は3打目を近くに付けてのバーディーだったものの、11番は10メートルを沈める。

前日の13バーディーも、ほぼ半分の6つは5メートル以上を決めてのもの。ツアー全体のランクでも平均パット数が「1・7743」で3位になっていることもあり「パットは私の生命線」と言い切る。

そのパッティングの際は、最近の選手では珍しく左手のグローブをショット時同様に着用したまま打つ。これは様々な試行錯誤の末に、グローブを外すと左手が敏感になってしまうために、していることだという。

この勝利で、世界ランキングで古江彩佳(20=富士通)を抜くことが確実となり、米女子ツアーの渋野日向子(22=サントリー)の成績次第では日本勢2番手となり、東京五輪の日本代表圏内に浮上する可能性が出てきた。

「もちろん出たいけど、そこがゴールではない。1試合、1試合を大切にして、ランキングを上げていきたい」と話した稲見は今年に入って12戦で5勝。まだまだ勢いは続きそうだ。

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