中須賀克行「早めに前に出て、どれだけ集団の台数を少なくできるか考えていた」/全日本ロード第3戦SUGO レース2会見

 5月23日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦スーパーバイクレース in SUGOのJSB1000決勝レース2を終え、表彰台に登った中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)が戦いを振り返った。

ポール・トゥ・ウインを飾った中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2021年全日本ロード第3戦SUGO JSB1000 レース2

■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース2:優勝)
「天候が不安定でどうなるかと思っていましたが、ドライでレースができてよかったです。路面温度か湿度のせいか分かりませんが、今日はテストのときのようなグリップ感が思ったよりも得られなかったので、セーフティカー後のペースは落ち着いていこうと思っていました」

「転倒があった4コーナーのところは土も出ていたので、セーフティカーの間にコース清掃してくれているだろうと思っていたらそのまま。何のためのセーフティカーだったのかなと思うし、ちゃんとしてほしかったっていう思いがあります」

「リスタート後、清成選手が前に出ていきましたが、4コーナーはどれくらいで行くだろう?って思ったらひやってするくらいのスピードでした。でも、そのあとはしっかり落ち着いて自分のペースで走ることができました」

「SUGOは抜きにくいコースなので、早めに前に出て、どれだけ集団の台数を少なくできるかっていうことを考えていました。前に出てからは後ろを離せたのでよかったです。前半戦を勝って締めくくることができました。いい状態で後半戦に臨めます」

■濱原颯道/Honda Dream RT 桜井ホンダ(レース2:2位)
「2位は自己最高位です。テストのときと同じセッティングで出て行ったのですが、サイティングラップで思ったよりグリップしないなって感じていて、1周目は秋吉(耕佑)選手やみんなに抜かれました、でも、セーフティカーが入り、そのセーフティカーのペースが速くて、僕としてはセーフティじゃありませんでした」

「セーフティカーが解除されてからは1台ずつパスしていって、目の前に清成選手が現われたので、どうしようかなと思っていました。そうしたら清成選手がシケインでオーバーランして、これはチャンスだから入っとこうって前に行きました。そうしたら亀井選手が追い上げてきて抜かれてしまったけれど、僕もフロントはいっぱいいっぱい。亀井(雄大)選手も追い上げてきているからセクター3かセクター4でパスできるかなって思っていたところで亀井選手が転倒していました。今日はいろいろ考えながら走りました」

■清成龍一/Astemo Honda Dream SI Racing(レース2:3位)
「申し訳ないですが、今回は亀井選手に感謝です。表彰台に乗らせてもらったので……。でも、それだけです。自分にはペースがなくて、本当は中須賀選手と絡んでおもしろいレースがしたかったけど、全然ダメでした」

「テストから大きなことをやりすぎてまとめられず、どうにかしなきゃっていう思いでした。レース途中で自分でアジャストして、バイクとなじんでいけるかってやってみたけど、後半はぐだぐだでした。メカニックは一生懸命にお休みなしで、できることは全部やってくれました。それなのにこういう結果になってしまって、中須賀さんは気分よく後半戦に入れると思うけど、僕は……」

「気を引き締めて、後半に向けてもっと早く勝てるようにしたいです。接戦の魅せるレースがしたいです」

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