【競泳】平井コーチが複雑な胸中吐露 五輪問題で「迷いとか、集中しにくさを感じている」

プールサイドから決勝を見守る平井伯昌ヘッドコーチ(代表撮影)

競泳のいきいき茨城ゆめカップ最終日(23日、茨城・山新スイミングアリーナ)、全日程終了後に日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(57)が報道陣の取材に応じ、東京五輪について言及した。

日本代表の選手らは、調整の一環として今大会に出場。「トレーニングの効果を確かめる選手もいたし、記録を出したい選手もいた。テーマを持って臨んでいる。成果を出した選手もいたし、もう1つかなという選手もいたので、ジャパンオープン(6月3日開幕、千葉県国際総合水泳場)で今大会での結果を反映させて、もう少しいい結果で泳いでほしい」と振り返った。

また、23日でちょうど東京五輪の開幕まで2か月。本番へのムードが高まる一方で、新型コロナウイルスが終息するメが立っておらず、一部からは開催を危惧する意見も聞かれる。

そんな中、平井コーチは「我々としては準備をしていくってことに変わりないが『中止した方がいいんじゃないか』などの声も入ってくる。いつもの五輪よりも迷いとか、集中しにくさを感じている部分はある」と胸の内を明かした上で「我々としてできることをあと2か月間やっていきたい」と決意を述べた。

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