船上劇場“STU48号”でラスト公演 キャプテン・今村美月「たくさん成長させてくれました」

「STU号」とSTU48のメンバー(C)STU

瀬戸内7県を拠点に活動をするアイドルグループ・STU48の船上劇場「STU48号」が23日、約2年間の役目を終えた。

2019年4月16日からパフォーマンスの拠点となってきた船上劇場。この日の昼・2期研究生による「僕の太陽」公演、夜の1期生・ドラフト3期生による「僕たちの恋の予感」公演で幕を閉じた。

母港を広島国際フェリーポートに置きながら、兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の瀬戸内7県に寄港。約2年間(769日間)で191公演を行った。

昼公演では、田中美穂が涙ながらに「私たちの船での公演はこれで終わってしまいますが、これからも先輩方に追いつけるように頑張ります」と話せば、川又あん奈は「7月17日から夏のツアーが始まります。9月12日の広島サンプラザホールを満員にできるよう私たちの挑戦は続きます。応援よろしくお願いします」と今後の意欲を見せた。

来場のファンが「ありがとう、STU48号」と書かれたペーパーを一斉に掲げるサプライズ演出に、思わず涙ぐむメンバーもいた。

夜公演のアンコールでは、歌詞に「船」「帆」「出航」と海のアイドルらしいフレーズが使われている「水夫は嵐に夢を見る」を披露。瀧野由美子が「STU48号での公演は今日で最後になり、STU48号からの卒業となりますが、今後も瀬戸内7県で活動することは変わりません。STU48号がなくなっても、応援してくださる皆さん、愛してくださる皆さんがいる限り頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」と話した。

締めくくりは、キャプテンの今村美月があいさつ。「この船で最後の曲『出航』を聞いていただきました。2019年4月16日に出航したこのSTU48号は約2年間、私たちと一緒に活動してくれてメンバーのような存在であり、私たちをたくさん成長させてくれました。これからも前を向いて皆さんから応援したいと思っていただけるよう頑張っていきます」とメンバー全員で感謝を伝え、最後に汽笛で「さようなら」を意味するSEが3回鳴り、公演は終了した。

船上公演最多出演を誇る門脇実優菜は「グループ加入前から48グループの劇場の偉大さを感じていて、そのうえ自分たちの劇場は船上劇場ということで、夢と希望に満ち溢れた気持ちで毎回ステージに立っていました! 1曲、1パフォーマンスを大事にして、1度も手を抜いたステージはありませんでした。STU48号は私にとって絶対切り離せない存在、劇場に通う事が家に帰るのと同じくらい、あたたかい存在でした。この劇場がいつも私のパフォーマンスを支えてくれました」とコメントを寄せた。

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