漂着浮きアニメキャラに 門前・七浦の住民有志 海岸美化訴える 寄り道パーキングに23点

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海岸に漂着した浮きを使った作品=輪島市門前町五十洲

 輪島市門前町七浦(しつら)地区の住民有志は23日までに、地元の海岸に漂着した浮きを使ったアート作品を制作し、寄り道パーキング七浦で展示を始めた。交通安全の願いを込めたカエルやアニメキャラクターを色彩豊かに描いた23点を飾り、海岸美化の大切さを訴える。施設周辺は雄大な日本海を望める場所として住民やドライバーに人気で、有志は「コロナ禍で沈んだ雰囲気を少しでも明るくしたい」と願う。

 浮きを使ったアート作品を手掛けたのは寄り道パーキング七浦代表の長岡健(たけし)さん(73)と佐々木薫さん(73)ら地元の有志。

 海岸の漂着ごみとして収集した直径10~40センチの浮きを顔に見立て、ペンキで「ドラえもん」「アンパンマン」などを描いた。「無事カエル」「新型コロナにご注意」と記した手作り看板も駐車場に設置し、ドライバーに注意を促している。

 施設は2016年の開設以降、採れたての野菜や山菜、サザエといった海産物などの特産品販売が人気を集めてきた。大型連休中にも多くの観光客が訪れたが、コロナ感染拡大のため、12日から無期休業を余儀なくされた。

 長岡さんらは、集落の住民の憩いの場としても親しまれてきた施設からにぎわいが消えていることに心を痛めていた。地域を少しでも元気付けようと、近くの海岸で自主的に回収していた漂着ごみを使いアート制作に取り組むことを思い立った。

 皆月湾に面する七浦地区の海岸には、外国船のものとみられる浮きや網など漁具を中心に年間数トンのごみが漂着する。住民や市が定期的に清掃しているが、冬場には大量のごみが毎年打ち上げられ、悩みの種となっていた。

 長岡さんは「海洋ごみを有効活用し、海岸の美化意識をさらに高めたい」と話した。佐々木さんは「かわいらしい作品を見て、子どもが笑顔になってほしい」と期待した。