【東京五輪】将来の妊娠に影響? 五輪出場の女性アスリートに広がる「ワクチンの恐怖」

問題は山積だ

東京五輪の強行開催に突き進む国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)とジョン・コーツ副会長(71)の〝ぼったくり&はったり男爵コンビ〟に対する批判が強まる中、一部の女性アスリートが新型コロナウイルスのワクチン接種に不安をのぞかせている。

IOCは東京五輪・パラリンピックに参加する選手団へ向け、米製薬会社大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを無償提供すると発表。それを受け、日本オリンピック委員会(JOC)は日本選手団に対し、6月1日以降にワクチン接種を実施する方針を示している。

しかし、順天堂大学コロナワクチン研究事務局は、20代女性の約5割が2回目接種後に、37・5度以上の発熱が見られるとのデータを公表。さらに、米国ではジャンシー・チュン・リンゼイ博士が「ワクチンが妊娠に悪影響を及ぼす」との理由から、米国疾病予防管理センター(CDC)にワクチンの生産と流通を直ちに停止するよう求めた。

このニュースは日本でも拡散。ある競技の元日本代表選手は「女性の選手たちはワクチンについて調べている。妊娠にしにくくなるのではないかとの話も出ているので『打つのが怖い』と話している選手もいた」と明かす。さらに、副作用の全容は解明されていないため「副作用で死者がほとんど出ていないのは、報道されていないだけだ」と疑心暗鬼になっている選手もいるという。

CDC側は「流産などの発生頻度が増えることはない」と、4月下旬から妊婦へのワクチン接種も推奨している。感染症に詳しい医師も「医学的に打てない人はいない」と話しているが、副作用で〝万が一の事態〟が起きたら取り返しがつかない。果たしてアスリートたちはどのような選択をすればいいのだろうか…。五輪開催へ向け重大な問題が積み重なる一方だ。

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