ソフトバンクの40歳・和田“復肩”3勝 目指すは史上10人目の「衰え知らず記録」

衰えない投球を見せているソフトバンク・和田

衰え知らずだ。ソフトバンクのベテラン・和田毅投手(40)が23日のオリックス戦(ペイペイ)に先発し、6回1/3を4安打1失点と好投。チームトップタイの3勝目を挙げた。

直近3試合は4失点以上を喫しており、期する思いで臨んだマウンドだった。見事に巻き返しの白星を飾り「何とかチームが勝てるようにという気持ちで全力で投げました」。チーム最年長になっても向上心は若いころと変わらず、今季は2桁勝利だけでなく、1年間ローテを守ることも目標に掲げている。

工藤監督もサポートを惜しまない。指揮官が和田の登板に際して念頭に置き、常に期待の言葉として口にするのが、過去9人しか達成していない40代での「規定投球回クリア」だ。今回の登板前を含めて今季は2度ほど中10日を空けさせているが、これも状態に問題がなければ極力短くする考え。「規定投球回というのがあるので、投げたら空けてというのはあまりやらずに。モチベーションの高い状態で投げてもらうのがベスト」と話す。

数少ない達成者の一人である工藤監督は、今春キャンプから和田の状態の良さには目を見張ってきた。直近で勝ちがついてなくても「彼は自分で修正できる投手」と信頼が揺るがなかったのは、十分に達成可能と期待しているからだろう。

試合後の時点で、和田は規定投球回まで2回1/3だった。7回を投げ切る今季の最長イニングは3月28日のロッテ戦と4月14日のオリックス戦での6回2/3。今後は7回を投げ切る機会が増えれば、10人目の快挙とチームの5年連続日本一がグッと近づくはずだ。

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