”三味線高校生”駒井蓮が影響を受けた黒川芽以、横田真悠、ジョナゴールドの言葉 「いとみち」本編映像

6月25日より全国公開(18日より青森先行公開)される、津軽三味線が得意な高校生を描いた映画「いとみち」から、3種類の本編映像が公開された。

公開された本編映像は、幼い頃に母を亡くし、人に感情をみせるのが苦手でうまくコミュニケーションが取れないいと(駒井蓮)が、津軽メイド珈琲店でのアルバイトを始めたことで変化していくきっかけとなった、3人とのやりとりが捉えられている。

アルバイト先の先輩でシングルマザーの幸子(黒川芽以)とのシーン(「わぁが悪いって、全員傷つく」編)では、津軽メイド珈琲店でのお客とのトラブルに巻き込まれた時に「わぁが悪いんで」(わたしが悪い)と口走った自己主張が苦手ないとに対し、時には毅然と対応する必要性があることを幸子が諭す姿が収められている。

漫画家志望の智美(横田真悠)とのシーン(「自分を蔑むのやめたら」編)では、昼休憩中に漫画を描いている智美に対して「絵もじょんずだし、標準語もじょんずです。わあ、馬鹿以下だもんで」と卑下するいとに、智美が「自分を蔑むのやめたら」と言い放つ。いとが、コンプレックスを言い訳にして物事にチャレンジしていなかったことに気づく瞬間が捉えられている。

高校の同級生早苗(ジョナゴールド りんご娘)とのシーン(「いとっちは三味線弾いだ方がいいよ」編)では、いとが父親(豊川悦司)とケンカをして家出したあと、早苗の部屋で三味線を爪弾くいとに、早苗が何気なく「いとっちは三味線弾いだ方がいいよ」と口にする場面が切り取られている。いとは、それまで恥ずかしくて嫌いだった三味線を、友達が肯定してくれたことで自信を持つ。

「いとみち」は、津軽三味線が得意な青森・弘前市の高校生の相馬いとを主人公とした作品。1年がかりで津軽三味線を特訓した駒井蓮がいとを、豊川悦司が父親を演じている。強い津軽弁のなまりにコンプレックスを持ついとが、一大決心をして津軽メイド珈琲店でのアルバイトをはじめたことをきっかけに、祖母、父、バイト仲間たちに励まされて成長していく姿を描く。越谷オサムによる同名の青春小説を原作とし、舞台となった青森県の津軽地方でロケ撮影された。第16回大阪アジアン映画祭では、グランプリと観客賞のダブル受賞を果たした。

【作品情報】
いとみち
2021年6月18日(金)青森先行上映&6月25日(金)全国公開
配給:アークエンタテインメント
(C)2021『いとみち』製作委員会

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