チョコっと甘辛!だいこんだー 千切り大根端材を活用し新商品

新商品のチョコっと甘辛!だいこんだー

 コメ油で揚げた千切り大根をチョコレートと唐辛子で甘辛くコーティング―。人気スナック菓子「だいこんだー」をアレンジした新商品を、宮崎市の「West Woman’s(ウエストウーマンズ)」(西真由美社長)が開発、発売した。その名も「チョコっと甘辛!だいこんだー」。コロナ禍の家飲みにぴったりのおつまみに仕上がった。

 宮崎名物の千切り大根を使った土産物として「だいこんだー」を売り出したのは3年前。殺到する注文に応える形で2018年に同社を設立。ふんわり風味豊かに揚げ上がる手作りにこだわり、昨年1月には自社工場も新設した。

 その数カ月後にコロナ禍が発生。宮崎空港を中心に販売が落ち込み、注文は激減した。起死回生を懸けて挑んだのが「味変」を体験できる新商品。カリッとした歯応えと、じわじわと広がる大根の風味、チョコの甘さの後に訪れるピリッとした辛さ―。多彩な味のコラボレーションが「炭酸系アルコールによく合う」(同社)自信作だ。

 食物繊維たっぷり、鉄分やカルシウムなど栄養価も豊富な千切り大根の良さを生かすため、化学調味料、防腐剤は不使用。コメ油、コメ粉使用のグルテンフリーで、水分を飛ばし賞味期限も1年に延ばした。クランチとして端材を有効に活用できるため、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる食料廃棄量の減少にもつながる。

 「手作業で量産はできないが、手間暇をかけて作られる県産の千切り大根を最大限に生かしたい。コロナで大変な状況は続くが、今後も安心・安全なお菓子を作っていきたい」と西社長。チョコクランチは324円。同社(電話)0985(65)8303。

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