米格闘技団体ベラトールの〝世界最強女子〟こと女子フェザー級王者クリスチャン・サイボーグ(35=ブラジル)の次期防衛戦について、23日(日本時間24日)同団体のスコット・コーカー代表(58)が、米格闘技メディアに悩める胸中を明かした。
サイボーグは22日「ベラトール259」でレスリー・スミス(38=米国)に5回TKO勝ちで2度目の防衛に成功。試合後はUFCからベラトールに移籍後、2連勝中の超強豪キャット・ジンガノ(38=米国)の名前を次期挑戦者として挙げた。
ジンガノは、サイボーグが敗れた元UFCバンタム、フェザー級の2階級を制覇したアマンダ・ヌメス(32=ブラジル)に勝利(2014年9月)しており、逆にサイボーグはアマンダに格闘技デビュー以来、実に約13年半目の初黒星(年3月)を喫した。実現すれば女子最高の黄金カードとなる。
だがコーカー代表は早期実現に慎重だ。「ジンガノはアマンダに勝っているので(サイボーグと戦うため)ベラトールに来たと思う。ただし試合が次の大会になるかどうかは分からない。答えは何も出ていないままだ。来週には会議を開き、議論を重ねたいと思う」と語るにとどめた。
確かに実現すれば全世界的な話題を呼ぶだろうが、ジンガノはまだ移籍8か月目で「切り札」を今、切るのも早急だ。新型コロナウイルス感染拡大を考慮しても、万全の状況下で開催したいというのも本音だろう。
コーカー代表は最後に「(今回敗れた)レスリーのように我々に電話をかけてきて『サイボーグと戦いたい』という女子選手が後を絶たないのも事実。本当に毎週毎週連絡がある。大事なことは、彼女らも世界最高峰の戦いを望んでいるということです」と他の挑戦者候補選択も示唆していた。