不戦の誓い、世代超え 横浜で「平和のための戦争展」 講演や朗読劇で訴え

横浜大空襲をテーマにした朗読劇を披露する横浜市立日吉台中学校の演劇部員=かながわ県民センター

 世代を超えて戦争と平和を語り継ぐ「2021 平和のための戦争展inよこはま」が23日、横浜駅西口近くのかながわ県民センターで開かれた。市民ら約240人が参加し、戦争の悲惨さや平和の尊さに思いをはせ、不戦の誓いを新たにした。

 同展は1945年5月29日にあった横浜大空襲の時期に合わせて開催しており、今回で26回目。23日は「戦争・空襲」をテーマに、講演や朗読劇の発表があった。30日も同センターで行われる。

 横浜市港北区の市立日吉台中の演劇部員19人は戦争被害の記憶を語り継ぐ朗読劇「少女たちの戦争─横浜大空襲」を披露。横浜駅周辺で空襲に遭った当時15歳の女学生の体験談や、戦争で受けた傷に今も苦しみ続ける高齢女性らの証言などで構成した。

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