給与未払いなどの問題でセルビア1部パルチザンを退団した日本代表FW浅野拓磨(26)が24日にオンラインで取材に応じ、契約解除問題について口を開いた。
浅野は給与未払いなどを理由にパルチザンからの退団を電撃発表したが、クラブ側は徹底抗戦を見せて法廷闘争に持ち込まれようとしている。
そうした中で森保ジャパンは浅野を5、6月の代表活動に招集。無所属選手の代表選出は異例の対応となった。浅野は退団騒動について「経緯はチームと給料の部分で問題があった。ああいう形で解除となって、それからは自分は次に向けてスタートしていた。代表に向けてできるかぎりの準備をしていた」と説明。退団発表時には帰国しており、その後2週間の自主隔離期間を経て実家のある三重や千葉・JFA夢フィールドなどで調整を続けてきた。
「こういう状況というのはなかなかないので周りも戸惑っている方もいるけど、僕はあまり気にしていない。自分のキャリアにとっても今回の代表活動は大事になる」と現在は代表でのアピールに向けてヤル気をみなぎらせている。
気になる今後については「セルビアに移籍したのを決めたときから5大リーグに戻るのが目標だったし、次のW杯に出たいのが目標。すべてそこに向かっていくと思っていただければいい」。ステップアップのため欧州5大リーグに強いこだわりを見せつつ、2022年カタールW杯での活躍を力強く宣言した。
サッカー人生の岐路に立たされている浅野だが、まずは雑音を消し去る活躍を代表のピッチ上で見せる覚悟だ。