セルヒオラモスの東京五輪消滅 スペイン代表はOAの使用に消極的

セルヒオラモス(ロイター)

今夏の東京五輪でオーバーエージ(OA)枠でのスペイン代表入りが注目されていた同国1部レアル・マドリードのDFセルヒオラモス(35)は五輪に出場しないことが決まった。

スペイン紙「アス」はセルヒオラモスについて「東京五輪には出場しない。五輪に行く可能性があるサッカー選手は来週ワクチン接種を受けるが、連盟の医師が連絡を取った最初に投与を受けるべき選手のリストにRマドリードのキャプテンは含まれていなかった」と報道。スペイン代表ではOAも含めて予備登録入りしている選手は新型コロナウイルスワクチンの接種を全員受けることになっているが、セルヒオラモスはリストから外れて東京五輪行きが消滅した。

同紙は「監督の考えは常に、出場権を勝ち取った選手を東京に連れて行くということだ。それはお互いを完全に熟知しているグループだからだ。ベテランプレーヤーを含めると、ラモスであろうと他のプレーヤーであろうと、グループのバランスを崩す可能性がある」とスペイン代表は東京五輪でOAの使用は消極的な方針という。

ただ「MFマルコ・アセンシオ(25=Rマドリード)は加わる可能性がある」と指摘。アセンシオは東京五輪年代より1歳上でOA扱いになるが年代が近く、多くの選手とアンダー世代の代表でともにプレーしているため戦力として計算されているようだ。

OA目玉候補だったセルヒオラモスの東京五輪での招集はなくなり、スペインは東京五輪世代を軸に優勝を狙う。

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