韓米首脳が対コロナ協力で合意 モデルナ製ワクチンが韓国で大量生産へ

韓国が新型コロナウイルスワクチンをめぐり、米国からの協力を取り付けた。

韓国の文在寅大統領は21日、米バイデン米大統領との共同記者会見で、米韓が新型コロナウイルスワクチンの生産や供給を協力して促進する枠組みの創設で合意したと発表した。

22日には、文在寅大統領の立会いの下、韓国・サムスングループの製薬会社「サムスンバイオロジックス」と米モデルナ社による委託生産契約の覚書締結が行われた。

サムスンバイオロジックスは、モデルナの完成品委託生産を韓国で引き受ける。モデルナワクチンの原液を韓国に取り寄せ、第3四半期(7~9月)から数億回分量の完成品生産に入るという。

ジョン・リム=サムスンバイオロジックス代表は「モデルナのワクチンはCOVID-19と戦っている全世界の人々に最も重要なワクチン」とし、「そのようなワクチンの完成工程パートナーとしてサムスンバイオロジックスを選定いただいたことに感謝する」と述べた。

韓国政府は、同生産施設への投資などを支援し、モデルナの技術を基にしたワクチンの開発研究も開始する。

また、他にもSKバイオサイエンスへの米ノババックスの技術移転やワクチンの共同生産も積極的に支援する。

米国は韓国軍55万人にワクチンを提供することでも合意している。同ワクチンは来月から接種が開始されるという。

(写真:サムスンバイオロジックス)

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