市民行動 アプリで収集 バス路線改善へ実証実験

「MITHRA3」アプリのデモ画面

 延岡市は、市内バス路線のルートやダイヤ改善に向けた基礎データを集めるため、市民の行動データを集める実証実験を行っている。データ収集には東京大大学院付属ソーシャルICT研究センターが開発したスマートフォン用アプリを使用。6月30日まで実施する計画で、市民に参加協力を呼び掛けている。
 市地域・離島・交通政策課によると、アプリ名は「MITHRA(ミスラ)3」。インストールすると衛星利用測位システム(GPS)による位置情報をもとに登録者の行動データを収集する。市と同センターは昨年11月、実証実験に関する連携協定を結んだ。
 アプリを表示していないときも位置情報を取得し、生活パターンを把握する。位置は測位精度を落とし、おおよその場所を認識。自宅や職場、買い物先などへの移動の時間帯やルートなどの情報を記録する。氏名やメールアドレスなどの個人情報はプレゼント募集時に市が収集するが、同センターには提供しない。
 対象は市内在住か市内に勤務、通勤する成人でスマートフォンを持っている人。路線バスを利用していなくても参加できる。5月30日までの登録者の中から抽選で100人に、特産品などのセットを贈る。同課(電話)0982(22)7039。

© 株式会社宮崎日日新聞社